社内のファイル共有や、独自の業務システムを稼働させるために、社内の一角に「自社専用の物理サーバー(オンプレミス)」を設置して運用している企業はまだ多く存在します。
しかし、物理サーバーの維持・管理には、目に見える費用だけでなく、見えない莫大なコスト(隠れコスト)がかかっていることをご存知でしょうか。今回は、社内の物理サーバーを「Windows VPS」へとクラウド移行することで、いかに劇的なコスト削減が実現できるのか、その具体的な理由を詳しく解説します。
自社物理サーバー(オンプレミス)が抱える「見えないコスト」
社内に物理サーバーを置いている場合、初期の購入費用だけでなく、運用していく上で以下のような継続的なコストが発生し、企業の利益を圧迫します。
1. 高額なハードウェアの買い替え費用(リース切れ)
物理サーバーの寿命(耐用年数)は一般的に5年程度と言われています。5年ごとに数百万円規模の新しいサーバー機器を購入(またはリース契約)し、データの移行作業を専門業者に高額な費用を払って依頼しなければなりません。
2. 24時間かかり続ける電気代と空調費
サーバーは熱に弱いため、真冬であってもサーバーラックのある部屋はエアコンを常に稼働させて冷やし続ける必要があります。サーバー自体の消費電力とエアコンの電気代を合わせると、年間で数十万円の無駄なコストが発生しているケースも珍しくありません。
3. 保守管理にかかる人件費(情シス部門の負担)
サーバーのランプが赤く点滅していないか確認したり、停電時に正常にシャットダウンされるかチェックしたりと、IT担当者(情報システム部門)には大きな心理的・肉体的負担がかかります。担当者が退職してしまい、誰もサーバーの中身が分からない「ブラックボックス化」してしまう危険性もあります。
Windows VPSへの移行でコストを「変動費化」する
これらの物理的な制約とコストから企業を解放するのが、エックスサーバーなどが提供する「Windows VPS」への移行です。
VPSは物理的な機器を自社で所有しないため、5年ごとの高額な買い替え費用や、部品の故障対応といった作業が一切不要になります。支払うのは毎月の決まった「月額利用料」のみ。電気代も空調費も、すべてその月額料金の中に含まれています。
また、事業の規模が拡大してサーバーの容量(メモリやCPU)が足りなくなった場合でも、物理サーバーなら新しいメモリを注文してサーバーを分解して増設する手間がかかりますが、VPSなら管理画面から数クリックするだけで、即座に上位プランへスケールアップが可能です。無駄な初期投資を抑え、必要な時に必要な分だけリソースを借りる「変動費化」こそが、クラウド最大のメリットです。
よくある質問(Q&A)
Q. 今の社内サーバーからVPSへデータを移行するのは難しいですか?
A. Windows Server同士であれば、基本的にはネットワーク経由でデータをコピーするだけで移行が可能です。Windowsの標準機能やFTPソフトなどを使って、週末の間にデータをクラウド上に転送し、週明けからVPSでの運用に切り替える企業が増えています。
まとめ:所有する時代から「利用する」時代へ
システムを自社で「所有」し続けることは、もはやコストとリスクの塊でしかありません。自社システムのインフラを強固なVPSに任せることで、大幅なコスト削減を実現するとともに、IT担当者が本来の生産的な業務(DX推進など)に集中できる環境を作り出しましょう。